• ホーム
  • ツボを刺激したりするのとアーユルヴェーダのマッサージには違いがあるのか

ツボを刺激したりするのとアーユルヴェーダのマッサージには違いがあるのか

日本でマッサージといえば、ツボを刺激する指圧やあんまのように、力強く筋肉のコリをほぐす施術を差す場合が多いでしょうし、ツボ刺激による健康への効果を期待する場合が多いでしょう。アーユルヴェーダにもマッサージがありますが、ツボ刺激との違いがあるのでしょうか。

アーユルヴェーダには、ツボの概念に類似したマルマという概念があります。マルマは急所を意味する言葉でもあり、初めは先頭の中で用いられたとされています。このマルマは中国で発達したツボの概念に影響を与えたとも考えられており、共通する部分もあるものです。しかしながら、マルマへの刺激を行うことによる治療はあまり知られておらず、オイルマッサージにおいては指圧やあんまほど重視されている物ではないといえます。

アーユルヴェーダにおけるマッサージのうち、オイルマッサージであるアビヤンガは直接的なツボへの刺激ではなく、温めたオイルを体に浸透させることで人間の体を巡る管、すなわちスロータスに溜まった毒素を排出しやすくする施術です。コリをほぐしたり特定のツボを通して体を刺激することで体調の回復を促すのではなく、体の自浄作用を高めることが目的であり、それがもみ治療や鍼治療との大きな違いなのです。加えて一般的なもみ治療や鍼治療は、正確にツボを押さえることが技術と直結するものですが、アーユルヴェーダでは施術を受ける人の体質に合わせたオイルの処方が重要視されており、マッサージはそのオイルを浸透させる手段として用いられています。

さらに、アーユルヴェーダの中でも特徴的なヘッドマッサージであるシロダーラは、頭部にオイルを垂らす刺激を用いた施術で、一定した刺激が継続するものです。一定した刺激を加える治療には鍼灸治療もありますが、刺激がはっきりとわかる点や熱の刺激が少ない点に違いがあります。もちろん、効果にも大きな差があり、ツボの刺激はその場で筋肉のコリがほぐれたり、さまざまな不快症状が急速に緩和されるなど、効果の発現が早いといえます。しかし、アーユルヴェーダのマッサージは老廃物の排出による体調改善が大きな効果であり、時間をかけて体が変化していくので効果の発現には時間がかかるのが特徴です。ツボの刺激は痛みなどの急性症状や、特定の筋肉のコリといった原因がはっきりした不調に、アーユルヴェーダのマッサージは体質改善を促すことで特定の原因がはっきりしない不調の緩和にそれぞれ役立つ点がちがっています。